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2017年6月26日

なんて読む?

こんにちは、日本語教師の十島です。今日は『数量詞』について書こうと思います。
みなさんは下の文を何と読みますか?

「鞄売り場は何階ですか。」

日本語教師として働くまでの私はこの文を「かばんうりばは なんかいですか。」と読んでいました。
みなさんはどうでしたか?

正解は「かばんうりばは なんがいですか」です。
私が初めてこれを知ったときは

といった感じでした。というより今でも違和感が拭えません。加えて、3階は「さんがい」です。私は「さんかい」と読んでいました(><)「なんかい」や「さんかい」と読むのは九州地方の人だけで少数派だそうです。 「3階」や「何階」が清音ではなく、濁音になるのは日本語には「ん」のうしろは濁ることが多い傾向があるからのようです。 「何階」は「なんがい」と読むんだと知ったのは自分が実際に授業で使うより前だったので、学生の前で「なんかいですか」と質問しないようにできました。 ですが、先日初級クラス漢字と語いの授業で「何時」と「何分」を教えるとき、学校で作成した語い表には「何分」の読み方に「なんふん/なんぷん」と書いてあったため、学生にはどちらでもいいと教えてしまいました。 翌日も同じクラスで文法の授業が担当になっていて、漢字と語いの授業が終わったあと、教案を作成しているときに先輩の日本語教師の方と話しているなかで「なんふん」じゃなくて「なんぷん」だということがわかりました。もし、先輩の日本語教師の方に教案に関して質問していなければ私は気づかないまま文法で「なんふんですか」と使ってしまっていたと思います。 日本語教師として日本語を教えるようになってから、時々日本語を教えるときにネイティブだからといって簡単な言葉であっても、自分の知識がすべて正解というわけではないんだなと思うことがあります。 数の数え方もそうですが、単語のアクセントだったり、漢字の書き順などでも間違えて覚えていることがあります。漢字の書き順は自分も絶対間違えて覚えてる漢字があるよなとわかっているので漢字の書き方を教えるときは前もって調べておくのですが、ひらがなやカタカナを教えるときに一応見ておこうと思って間違いを発見するとなかなか衝撃をうけます。

日本語を教えたいと思っている方や今教えているという方は自分の知識が間違っているかもということを心に留めておくと学生に間違いを教えてしまっていた!という事態が防げるかもしれませんね。