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2012年3月13日

適正温度

NILS日本語教師の石田です。

春に向かうこの頃は三寒四温と言って暖かい日と寒い日が交互にやってきて、私達日本人も洋服選びに困りますが、海外から来た留学生たちはもっと困っています。まして様々な出身国の人が同じ部屋で勉強する日本語学校ではなおさらです。

イスラエルから来た女性はクラス唯一の女性、そして極端な寒がりです。日差しの差しこむ室内でも暖房がないと落ち着いて授業を受けることができません。イスラエルってそんなに暖かい国でしたっけ。一方他の男子学生たちは彼女に合わせた室内では暑すぎるようです。彼女の目を盗んで暖房を消そうとしたり、窓を開けようとしたり抵抗を試みます。そうすると彼女の得意な日本語が一言炸裂。「ダメ!」

この一言で決着します。男たちは黙って半袖のシャツ一枚になったり、冷たいジュースをがぶ飲みしたりして暑さをしのいでいます。暑さ寒さの問題より女性の強さの問題です。適正温度はここでは彼女が決めることになったようです。