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2012年3月30日

ウォシュレット事件

日本語教師の薄です。

外国人にとって、日本の「ウォシュレット付きのトイレ」はかなり驚愕するものだということはご存知の方も多いかもしれません。

実際に、日本に来て3ヶ月ぐらいの学生に聞いたとき、「見たことはありますが、使ったことはありません。」という学生が多いのに、私もびっくりしました。紙を使わず水を使うということに違和感を覚える人やとにかく使ってみるのが怖いという人もいました。いわゆるカルチャーショックです。

そんな中で、日本に来てすぐにウォシュレットにチャレンジした学生がいました。

「ボタンを押すと、水が出ます」と聞きましたから、赤いボタンを押しました。でも、水は出ませんでした。そして人が来ました。その人はドアを叩いて、大きい声で 『大丈夫ですか?何かありましたか?』と言いました。

 そう、彼が押したのは『緊急用』のボタンだったのです。
彼は、赤いボタンのところに書いてあった漢字を教えてほしいと頼むので、私は「緊急」「非常」という漢字を教えました。
まだ彼にとっては難しい漢字だったのですが、彼は何度も練習していました。

今回、彼は恥ずかしい失敗をして、係の方にも迷惑をかけてしまいましたが、失敗から何かを学ぼうとする姿勢は立派です。失敗から、日本語を学び、日本に適応していく学生をしっかりフォローしていくのも、日本語教師の大切な仕事ですね。