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2012年4月9日

プレゼンテーション

日本語学校NILSトレーナーの下川です。

NILSの短期コースではほとんどの学生が1~3ヶ月間で修了しますが、その最終日にはプレゼンテーションが行われます。今まで学習した日本語を使って発表するという総仕上げの授業です。話すテーマは、学生のレベルによって異なりますが、初級の学生はよく「わたしの国/町」について紹介してくれます。

写真は3ヶ月前に来日し、短期コースで日本語を勉強していたLさんで、自分の国「イスラエル」についてプレゼンテーションをしているところです。

イスラエルの位置、気候、通貨などの基本情報から、エルサレム、死海、美味しい食べ物、穴場スポット…等など興味深い内容を日本語で紹介してくれました。さらに質疑応答でも日本語教師の助けを借りずに しっかりと答えていて、思わず「すごい!」と心の中で叫びました。

だって実は彼女、入学当初はひらがなを読むことも、簡単な挨拶をすることも全くできなかったんです。でも3ヵ月後の今、Lさんはクラスメイトや先生たちと日本語だけで会話を楽しんでいます。

学生の成長に喜びを感じつつ、Lさんの日本語を育てた日本語教師としての自身の成果にも少し喜びを感じる瞬間です。

この小さな喜びをくれたLさんは明日、日本を離れますが、また新しい学生を迎える日でもあり、改めて身の引き締まる思いです。