スタッフブログ

2012年4月18日

場面や状況にあったコミュニケーションを

NILS日本語教師の下川です。

みなさんは毎日どの程度、 人と接し、コミュニケーションをとっていますか?

NILS短期コースでは『日本語でエンジョイ!FUKUOKA』というテキストを使って会話の授業を行うクラスがあります。各課を勉強した後、ロールプレイ(役割練習)という会話練習を行います。

この時間は、クラスメイトや先生と一緒にその課で習ったことを応用しながら、いろんな人(役割)に成りきって自由におしゃべりできるので、いつもみんな楽しんで練習しています。

今回のトピックは「旅行」。短期コースの学生は特に旅行好きが多いので、早く話したいと目を輝かせていました。

「先週の休みは、どこへ行きましたか。」という質問に、オランダ人のJさんは早速先週末に行った「ある観光地の思い出」を話してくれました。
J:○○はあまりおいしくなかったです。
J:●●の池は汚くて、小さかったです。

この言葉にロールプレイの相手をしている学生はどう応えていいのか分からず、クラス全体も少し嫌なムード・・・。

Jさんが使った語彙や文法は間違ってはいなかったのですが、話す内容や言い方に否定的な部分があり、せっかくの会話も弾まなくなってしまったのです。

日本語教師が「日本語を教える時」は、単に語彙や正しい文法だけでなく、場面や状況にあった使い方、コミュニケーションの仕方も大切だということを指導しなければなりません。

とはいえ、日本人同士で話す時でも、いつも円滑にコミュニケーションができているわけではありません。今日の授業を反面教師に私自身も、コミュニケーション力をもっと磨かないといけないなぁと改めて感じました。