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2022年7月20日

日本語学習の動機付けとは!

こんにちは。 日本語教師養成講座ニューヨークアカデミー福岡大橋校の牟田です

 いよいよ夏休みも目前に迫り、今年の夏も、気を付けながらの「移動」や「集まり」になるのか…と考えてしまう今日この頃です。 コロナ前のような、「普通に生活すること」が、どんなに有り難いことだったのか、思い知らされますね…。

 さて、今日は、「動機付け」についてお話ししようと思います。

 「動機付け」とは、目的や目標に向かって行動を起こし、達成するまで、それを持ち続ける過程を表す言葉です。 つまり、何らかの動機をきっかけに行動を起こし、それを続けさせる気持ちのプロセスを表します。

 「外国語習得」において、これは、重要な要素であり、習得の速さや最終的に達成される熟達度に影響を与える、と言われています。

 そして、これには、教育心理学による代表的な「分類分け」があります。

 まず一つは、「外発的動機付け」です。 これは、「報酬や賞賛など、外側から受ける利益のために学習しよう!」とするものです。 簡単に言うと、「就職、昇進、経済的評価などの実益を得ること」を目的にしています。

 それともう一つは、「内発的動機付け」です。 これは、学生さんたちの「内側からくるもの」です。 勉強すること、そのものに、楽しさや意義を見い出し、自発的に湧き起こる知的好奇心などによって、勉強することです。

 一般に、「内発的動機付け」の方が持続的で強い、と言われています。 「興味があるから知りたい!」と思って勉強する場合は、「知ること」そのものが、知的好奇心を満たすことになるから、当然ですよね!

 では、今まで、日本語学校で、たくさんの学生さんたちと出会い、私の心の中に残っている「内発的動機付け」の学生さんたちのことを、お話ししましょう。

 それはもう5年程前のことです。 1クラスの中に、アメリカ、中国、ベトナム、ネパール、インドネシア、台湾、韓国、という多国籍の学生さんたちがいたクラスで、とてもレベルが高く、中級コースで、「雪」のことについて話していたときのことです。 「細雪」や「なごり雪」の話をすると、ひとりの中国人(男性)の学生さんが、「僕は、歌手のイルカさんが歌った、『なごり雪』という歌を中学生のときに聴いて、とても感動し、それと同時に、日本に興味を持つようになって、日本語を勉強しよう、と思いました。」と…。

するとみんなが、「歌って!」と言い出し、みんなの前で、歌ってくれたのです! 私も、その曲が大好きで、今でも、その時の光景が、懐かしく思い出されます…。

 また、南太平洋の小さな国から来た学生さん(男性)は、国にある「日本食レストラン」で食事をしたときの、「その味と盛り付けの美しさ」に魅了され、「日本食を勉強しよう!」と決めて来日し、将来の夢は、「母国で日本食レストランを持つこと」で、2年間、日本語学校で日本語を勉強し、卒業後は、有名な「調理師専門学校」に入学しましたよ。 今頃、どうしているかな…と、ふっと思い出したりします。

 インドネシアから来た学生さん(男性)は、「水道の蛇口から出るお水が飲める日本!」に興味を持ち、将来、「水資源」の事業に携わり、「母国に美味しいお水を届けたい!」と言っていました。

 もっともっと、たくさんの話がありますよ!

 こういう話をするとき、必ずと言ってもいいほど、その学生さんたちの目が輝いていたことも、忘れることができません。 私までも、満たされたものです…

 「夢と希望を持つこと!」は、本当に素晴らしいことです!

 それでは、また、ブログでお会いしましょう!

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・福岡大橋校⇒⇒10月2日(日)

・福岡博多校⇒⇒7月24日(日)

・東京代々木校⇒7月27日(水)

・横浜校⇒⇒⇒⇒7月27日(水)

上記からのスタートで、福岡大橋校・東京代々木校は最短2023年3月末修了、福岡博多校・横浜校は2023年9月末修了することができます。

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