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2012年7月25日

文の適切さとは?

日本語教師の矢野です。

最近、中学生の姪の勉強を見ていて日本語訳の練習問題の中におかしな文がたくさんあることに気がつきました。

例えば、下の文(日本人の学生向けの問題です)を見てどう感じますか?
おかしいと思う方は、どのような点がおかしいと思いますか?

① Mike teaches Japanese for us. → マイクは私たちに日本語を教えてくれます。

② He bought a book for you.   → 彼はあなたに本を買ってあげました。

①は、訳が完成した時に一瞬これでいいのか?と思ったのでしょう、姪は固まっていました。

この中の「私たち」って一体誰でしょう?日本人向けの問題だから日本人と考えてしまいませんか?そうすると、どういう経緯で外国人のマイクが私たちに日本語を教えているのか、と・・・。

実は、日本語を教えるときにはこのようにその文が適切かどうかの判断がとても大切になってきます。自然と身についてきた日本語ですから、この言い方はどうなのか?この文は一体どんな場面で言っているのか?などを改めて考える必要があります。

 ある文が発される場面や状況を考えた時に、一瞬止まってしまうようなものでは、せっかく習ったのに使う機会がない!という結果に終わってしまいます。

そんな事態を招かないために、普段から言葉だけでなく文の適切さにも注意を向けておくのも日本語教師としての一つの仕事です。