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2014年2月19日

留学生の入試ってどんなの?

こんにちは。日本語教師の田中です。

NILSでは卒業まで1ヶ月を切りましたが、日本の高校生同様、NILSの学生も受験シーズン真っ只中。
大学の先生たちと話していると、受験シーズンがどんどん遅くなっている様子。国公立大学の受験は日本の高校生より若干早めか同時期に行われますが、私立大学や専門学校は3月いっぱいぎりぎりまで試験日を設けているところも少なくありません。
専門学校などは外国人留学生を対象に毎週受験を行ったり、中には受験日程を追加したりする学校も。日本語学校で学ぶ留学生にとってはありがたいところもあります。留学生にとっては受験料も大きな負担です(日本人でも同じかもしれませんが)。日本の高校生のように自身の実力より高い大学にチャレンジしたり、すべり止めを受験したり、といった余裕はなく、ある大学や専門学校を受験して不合格だったら、次の大学や専門学校を考える、といった具合に、結果が出てから動く学生も多いのが現実です。そんな学生にとって、3月末のギリギリまで受験日を設けている大学や専門学校があることは非常に心強いものです。

では、留学生の入試というのはどんなものなのでしょうか。

大学の場合、日本のセンター試験に相当する「日本留学試験」を受験していなければならないケースが多いですね。「日本語」の科目だけでなく、数学(文系数学/理系数学)や理科(化学/物理/生物)、社会(総合科目と呼んでいます)などの科目があります。
これに、大学によっては個別試験を課すところがあったりなかったり。もちろん、面接は必須。受験前には面接練習を繰り返します。日本語は母語ではありませんし、試験官が、私たち日本語教師のように正しいイントネーションと発音で外国人が分かりやすい日本語を話されるとは限りませんので、練習をやっていないと、当然結果は…。
お分かりですよね?

一方、専門学校の場合、「日本留学試験」は必須というわけではないようです。日本語能力試験N2レベル程度の日本語力、が求められるようですが、実際はそこまでなくともよいようです。もちろんすべての専門学校がそうというわけではありません。
ですが、日本留学試験の受験が必要ないため、各専門学校で行われる日本語の試験で学生の日本語能力を確認しますし、面接ももちろん行われます。中には「書類審査」「面接のみ」というところもあります。

日本の高校生は複数科目を勉強して受験をするのに対し、外国人留学生はやはり「日本語能力」がもっとも重要です。日本語を勉強し始めてわずか1~2年での大学・専門学校への進学ですから、日本の高校生同様、留学生にとっては厳しい受験であることには間違いありません。

進路が決まった学生もそうでない学生も、自分の夢がかなえられるようさらに努力して欲しいですね。