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2014年6月24日

国際化対策連絡協議会

こんにちは。日本語教師の田中です。
先日、NILSがある小郡市で小郡警察署主催の「小郡・三井地区国際化対策協議会」が開かれました。
ここ小郡市をはじめ、近隣の大刀洗町も在留外国人が増えており、彼ら外国人を犯罪から守る、また近隣住民とのトラブル等がないようにというのが主な目的です。福岡市のような都市部と比較すると、外国人の数は600人余りと決して多くはありませんが、毎年増加しています。
もちろん、NILSに在籍する外国人が多いのですが、卒業してそのまま小郡市に住んでいる学生も少なくありません。さらに、技能実習生として来日している中国人やフィリピン人も増えており、町に外国人がいる風景も珍しいものではなくなってきました。

この協議会、NILSも会員として毎年出席していますが、今年は初めての試みとして、NILSの学生、技能研修生として来日しているフィリピン人が来日後の苦労など、来日してからのことについて、皆さんの前でスピーチを行いました。小郡市長も出席されていた会ですので、緊張している様子もありましたが、とても上手にスピーチできていました。

ちなみに、どんな話をしたかというと、
●歩行者用信号機のボタンを押さなければならないのに気付かず、信号が青に変わらない、とず~っと待っていたこと。
●自転車がバンクしたとき、知らないおじさんにアパートまで送ってもらったこと。
●天神で道が分からず、日本人に「すみません…」と日本語で話しかけたのに、「英語分かりません!」と走り去られたこと。
などなど、出席者の笑いを誘う場面も見られました。

来日して1年の学生ですが、コツコツ真面目に努力するタイプの学生で、スピーチも自分で考えてきたんですよ。
おかしなところを直してください、と原稿を持ってきましたが、ほとんど直すところはありませんでした。発音が大丈夫かどうか、先生に指導を仰ぎに来るなど、本当に真面目な学生です。
学生のスピーチの上手さに、日本語教師としても鼻が高かったですね。正直言うと。

この日は、西日本新聞の取材も来ており、この協議会の様子が、学生の写真と一緒に掲載されました(H26.6.20筑後版)。
自分の学校の学生がこうやって新聞などに取り上げられると、本当にうれしいですね。