スタッフブログ

2018年6月18日

新人教師 奮闘記

みなさん初めまして。私は今年の3月末に養成講座を修了し、4月から新人教師として働いています。以前は教師とは全く別の業界で働いておりました。このブログを通して新人の目線で感じたことや考えたこと、そして日本語教師の日々の業務などについてお伝えし、一人でも多くの人に日本語教師とはどういうものなのか、知っていただければと思います。

最初に入社してからの簡単な流れや感じたこと、そして今までの授業や授業以外の業務について話したいと思います。私が初日に学校へ行った時、まず他の教師の方々のオーラに圧倒されました。学生の前で堂々とされている姿は自信で満ち溢れているようで、私でも頼りたくなるほどでした(笑)
入社してからすぐ研修を受け、約2週間にわたってきっちり指導法を教わりました。NILSの指導法は学生のことをすごく考えられて作られたもので、日本人の私でも大変理解しやすく、面白い指導法だと感激しました。この研修の時点でNILSの学生はとても質の高い授業を受けているのだなとすぐにわかりました。そして4月下旬、この小さな小郡市に新たに150名の新入生が加わり、入学前と比べ学校がとても賑やかになりました。新入生はまだ日本の生活や文化に慣れていないようではありますが、新入生が期待や希望を膨らませ、満面の笑みを浮かべる顔は私の日々の癒しとなります(^_^) 新入生だけでなく、私が授業を受け持つ上級生から笑顔で「先生!元気ですか?」と毎日挨拶して声をかけてくれることが今の私の元気の源です♪

初めての授業から約一ヶ月ちょっとが経ちましたが、授業の前は常に緊張を隠し切れません(^^; ある方が、「教壇に立ったら役者にならないといけない。」とおっしゃっていました。まさにその通りだなと、そのとき心が動かされました。それから私は自信を持って教壇に立つことだけは心に決めて、いつも授業をすることにしています。緊張はするものの、その中でいかに彼らとコミュニケーションをとり、何事にも柔軟に対応できるか、そして基礎から応用へと展開のある授業を繰り広げていけるかが大切なのだとわかりました。また授業の準備として教案作成をする際、当日の授業のイメージトレーニングをし、どんな質問がくるか予測しておくことも欠かせません。つまり日本語教師は脚本家と役者の二役をする必要があります。そのため毎日脳をフル回転させています(脳がもっと活発になって老化防止になればと思いますがwww)

授業以外では主に進学対策の仕事に携わっています。私が楽しいと感じることの一つが、いろいろな大学や専門学校の方々とお話しする機会があるということです。先月は、大学や専門学校、また他の日本語学校の先生方が集まるセミナーに参加してきました。この2ヶ月ですでに約50名の方々とお会いすることができました。たくさんの出会いの中で情報交換を交わし、次に繋げていく人脈作りは新鮮でかつ刺激的であり、とても面白いものだと思います。また、自分が知らなかったことが少しずつ増えていくことで、NILSの学生の今後の進路対策の手助けになれると考えると、学生のためにもっと頑張ろうという気持ちになれます。どこにある学校なのか、どのようなことが勉強できる学校なのか、またどんな学生が向いているかなど、できるだけ多くの情報を入手し、彼らに寄り添い、彼らにとってより良い人生設計ができればと思います。

最後に正直な話ではありますが、養成講座(ニューヨークアカデミーではありませんw)で身に付けた知識は現場になるとたったの10分の1ほどにすぎないと通感しています。しかし教案担当のトレーナーがいますので、いつも自分が作った教案を熱心にかつ丁寧に見ていただいています。教案だけでなく、授業の相談なども熱心に聞いてくださいます。アドバイスをもらうにつれ、自分には見えなかった学生からの立場というものが少しずつではありますが、広がっていっていると感じています。そのおかげもあり、授業はものすごく自信を持って教壇に立つことができるようになってきました(^_^)v

今私が考えているのは、学生にとって太陽のような存在でありたいということです。毎日学生一人一人を見つめ、彼らに光を浴びさせエネルギッシュにさせることを目標にこれからも頑張りたいと思います。昨日より今日、今日より明日と0.1ミリでも上を目指して自己成長していきたいですp(^_^)q