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2022年8月5日

バリ島の不思議な儀式~ポトンギギ~

こんにちは。日本語教師養成講座ニューヨークアカデミー福岡大橋校の緒方です。

厳しすぎる暑さと共に8月がスタートしました。
最高気温は35℃以上のところもあり、「熱中症警戒アラート」が多くの県に発表されています。
猛暑のピークはしばらく続きそうですので、皆さま、熱中症にはくれぐれもお気を付けください。

さて、今日はインドネシアのバリ島の不思議な儀式についてご紹介します。
バリ島には数多くの祭りや儀式がありますが、その中に「ポトンギギ」と呼ばれるお葬式や結婚式と同じくらい重要な儀式があります。
この儀式は日本の成人式にあたります。成人式と言っても、日本のように年齢が決まっているわけではなく、15歳位から20代前半位の結婚前に行われる儀式です。
このポトンギギと呼ばれる成人式、何をするのかというと、歯を削ります!!
2本の犬歯とその間に挟まれている4本の歯を削るのだそうです。
バリでは尖った歯を削ることによって悪の部分がそぎ落とされると信じられているため、そうすることでいい人間になれると言われています。
やすりで歯の尖った部分を削り平らにすることによって、人間的な歯並びにして野獣性を無くすのが目的だそうです。
バリ人のとってこの神聖で重要な儀式は、家族や親族が見守る中、盛大に行われます。
多くのお供え物をしたり、きらびやかな衣装を用意したりと、とてもお金がかかる儀式なのだそうです。

実は、この「ポトンギギ」に招待されたことがあるんです。
数年前、バリ島で日本語教育体験プログラムに参加していたときのことです。
様々な学校での日本語の授業を見学していたとき、幼稚園で日本語を教えるバリ人のアニさんと知り合いました。
彼女はまだ20代前半で、笑顔が素敵な可愛らしい先生でした。クラスでは15名程の園児たちと一緒に、フラッシュカードを使ったり、様々なゲームをしたり、子どもたちが飽きることなく日本語を学べるように工夫された楽しい授業が行われていました。
まだ若い先生ですが、日本語も上手く、園児の扱いにも慣れていて、さすがだなと思ったことを覚えています。
アニさんと仲良くなった私は、街を案内してもらったり、地元のレストランに連れて行ってもらったりと、バリでの楽しい時間を過ごすことができました。
アニさんには婚約者がいて、翌年には結婚を控えているということでした。
その結婚の前に、ある儀式があるのでぜひ出席してほしいと言われたんです。
その儀式が「ポトンギギ」です。目をキラキラと輝かせてこの儀式のことを話すアニさんからどれだけこの儀式が重要で大切なもであるかが伝わってきました。
結局、思うように予定が合わず、この儀式への参加は叶いませんでしたが、きっと素晴らしい成人の儀式であったことと思います。

あれから数年、彼女はもう結婚して幸せな家庭を築いていることでしょう。
まだあの幼稚園で教えていらしゃるかしら、、、
アニさんの人懐っこい明るい笑顔が今でも思い出されます。

★☆★☆入校日のご案内★☆★☆

・福岡大橋校⇒⇒10月2日(日)

・福岡博多校⇒⇒10月2日(日)

・東京代々木校⇒10月1日(土)

・横浜校⇒⇒⇒⇒10月1日(土)

上記からのスタートで、福岡大橋校・東京代々木校は最短2023年3月末修了、福岡博多校・横浜校は2023年9月末修了することができます。

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