スタッフブログ

2022年9月26日

こんなことば知っていますか?

こんにちは。日本語教師養成講座ニューヨークアカデミー福岡大橋校の緒方です。

2022年上半期にZ世代の間で流行った言葉の第一位が「きまZ」だという記事を見つけました。
皆さん、これどんな意味だと思いますか?
なんと、「気まずい」という意味だそうです。この字だけでみると全くわかりませんでした。
Z世代というのは1990年代半ばから2010年生まれの10代から20代前半の若者ですが、彼らと会話をすると理解できないような言葉が度々でてきます(^^;
それと同様、昭和時代を過ごした人たちの言葉が今の若い人たちに全く通じないということもよくあります。
日本人同士でも通じないなら外国人にはなおさら通じないはずです。

ベトナムから来た24歳の留学生RさんとRさんの二回りも三回りも年上の日本人何人かで雑談していたときのこと、突然Rさんが全く会話について来られなくなったことがありました。Rさんはすでに3年間日本語を勉強していて、日本語はほぼ聞き取ることができ、会話も問題ないレベルでした。
ことの発端は散らし寿司なのですが、散らし寿司を作るときに使う「寿司桶」がわからないというので、一番年配のAさんが説明しました。

Aさん「寿司桶は”たらい”に似ているあれのことよ!」
Rさん「たらい???」
Aさん「赤ちゃんが行水するときに使うあれ!」
Rさん「行水???」

ますます意味がわからなくなり、Rさんは目をパチクリするばかり💦
二人の掛け合いが面白くて、聞いていて思わず笑ってしまいました。

Rさんが分からなかったのも当然!私でも「たらい」や「行水」という言葉を聞いたのはしばらくぶりでした。
言葉は移り変わっていくものですから、昔は当たり前に使われていたものがどんどん姿を消していきます。
「半ドン」という言葉も今はだれも使いません。週休2日が当たり前になった今ですが、かつては、土曜日は半日勤務が当たり前でした。この半日だけ働くことを「半ドン」と呼んでいました。
「えもんかけ」も今では聞くことはありません。「ハンガー」という外来語に置き換わりました。
「チョッキ」なんていうと、年がバレてしまいそうです。

時代が移り変わる中、私たちの生活や習慣、言葉までもが目まぐるしく変化しています。
今では「死語」と呼ばれるレトロな言葉たちに妙に懐かしさを感じるのは私だけでしょうか。

では、また次のブログでお会いしましょう!