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2012年8月31日

『とりあえず』『いちおう』『しょうがない』

日本語教師の薄です。

『とりあえず』『いちおう』『しょうがない』
この3つの言葉に共通することは何でしょう?

私が教えているクラスのKさんがこんなクイズを出してくれました。

 私:うーん、何だろう???
K:答えは日本人の口癖!日本人はよくこの言葉を使いますよ。
私:(そうかなぁ、、、そんなに使っているかな~・・・。)

すると周りのクラスメイトたちも次々に
「そうそう!」
「よく言うよね。」
「わかる。わかる。」と大騒ぎ。

K:でしょう!『とりあえず』『いちおう』『しょうがない』の中でも『いちおう』をかなり使ってると思います。
私:へぇ。そうなんだ!例えばどんな風に使っていますか?

K:アルバイトでよく聞くんですが、「一応見ておきました。」「一応作りました」とか。

 

 「一応」という意味を辞書で引くと(こんなとき私達日本語教師はすぐに辞書を引く癖がついちゃってるもんですから)

「十分ではないけど、とりあえず」とか「最低の要件は満たしている」と言う意味です。私達が「一応」を仕事先でいつも使っているのだとしたら、なんだか無責任な言葉に聞こえますね。

Kさんに指摘されてから同僚や、友達との会話を聞いているとな、なんと、「すみません、今は一応営業時間外で、、、。」「一応理解しましたけど、、、」みたいな

意味不明なところにも「あのー、」のような挿入句の代わりとして使っているのも発耳(=発見)しました。

「学生に言われて、自分の国の言葉について考える」、こんなことも日本語教師の楽しみの一つです。