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日本語講師ブログ

名前を覚えよう!

2017年7月31日

こんにちは。日本語教師の平尾です。
今、私は120人の学生に日本語を教えています。教えているクラスは5クラス以上です。週に1回しか教えていないクラスもあり、授業内だけではなかなか名前が覚えられません(><) 外国人の名前は耳慣れない名前も多いので、やはり日本人の名前を覚えるよりも難しいです。名前を覚えていないと学生のことがよく見えなかったり、授業がスムーズに進められなかったりすることもあり困ってしまうことも...。まだ名前を覚えられず、授業で当てるときに、視線や手を使って指したり、座席表をちらっと見て指したりしてしまうことがあります。 そんなときは申し訳ないなぁと思います。名前を呼ばれないで指名されたとき、学生はきっと「先生は名前を覚えてくれていない」と思っているはずです(^^; 日本語教師にとって名前を覚えることは大切な仕事です。名前を覚えているのと覚えていないとでは先生と学生の関係は大きく変わってきます。人数が多いと学生全員の名前を覚えるのは確かに大変です。覚えたと思っていたも間違ってしまうこともあります。でも、いつも視線や手を使って指名したり、名前を呼ばないで声をかけるよりもいいと思います。間違っても、謝って、正しい名前で呼びなおせば、名前を覚えようとしている思いは学生に伝わるからです。

皆さんは学生の名前をどうやって覚えますか。座席表の作成、出身国や特徴、印象をなどをメモする、顔写真を利用する、教師も学生も名札をつけるなど名前を覚える方法はいろいろあります。私は座席表や顔写真を利用しながら、学生の特徴や印象名前を覚えます。それでも覚えられない場合は話しかける前に名前を確認して、名前を呼んで話しかけたり、配布物の返却をするときに名前を呼んで返却したりしています。こうして顔を見ながら名前を呼ぶとはやく覚えられます。

カーネギーの「人を動かす」という本によると名前は当人にとって最も快い最も大切な響きを持つことばだそうです。話しかけられるときに「ねぇ」とか「ちょっと」と言われて話しかけられるよりも「〇〇さん」と名前で呼ばれたほうがいいですよね?学生も「ねぇ」、「ちょっと」と呼ばれるよりも名前で呼ばれたほうが教師に対して親近感を持ってくれます。学生との関係をよりよくするためには名前を覚えることは必要不可欠なことなのです。
  
とは言いつつ、まだ名前を覚えていない学生がいるので、いろいろな方法を駆使してはやく名前を覚えたいと思います。
※NILSには今、同姓同名の学生が2組いますが、こんなときはもっと大変です(><)

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初級授業のいろいろ

2017年7月23日

こんにちは。日本語教師の宮﨑です。初級の授業についてお話します。
NILSの初級クラスでは絵カードを使って授業をします。ホワイトボードに文を書いて練習などはしません。それは、視覚的にみて練習したほうが残りやすいし、わかりやすいからです。ホワイトボードに文を書いてリピートをするのでは、文を読む練習にしかなりません。絵を見て、自分で考えて発話することが大切です。ですので、最初のほうの課だと、絵カードの準備が少し大変が、学生のことを考えると、そうも言ってはいられません。

課が進んでくると、いろいろな言葉が話せるようになるので、絵カードもいろいろ使わなければなりません。しかし、全てを絵カードで練習するのも考えものです。確かに、絵カードで練習していれば、視覚的に補助できるのでわかりやすくはなるでしょう。しかし。それによって弊害も出てきます。
では、何が問題なのでしょうか。絵カードをホワイトボードに貼って授業を行うということは、ホワイトボードにはほとんど字がない状態になります。そうすると、文字を読む機会が減ってしまうのです。
「文字を読んでも仕方ないんじゃなかったの?」
と思う方もいるかもしれませんが、ホワイトボードに漢字の文字カードを貼らないと漢字を読む機会が減ってしまうのです。中国人学生以外、基本的に漢字はわかりません。入学した時もほぼ漢字は0(ゼロ)の状態で入学します(困ったものですが…)。
彼らは、日本語学校を卒業した後は、大学や専門学校へ進学します。ですので、1年半や2年である程度漢字が読めるようにならなければなりません。
では、彼らが漢字に触れるのはいつかというとやはり授業が一番多いでしょう。ただ漢字に触れるだけならば、町中に漢字はあふれているので問題ありません。しかし、日常生活で漢字を意識しているばかりではありません。ということは、学校で意識的に漢字に触れる機会を増やしてあげなければ、彼らは漢字がわからないままになってしまうのです。

写真提供:ペイレスイメージズ

絵カードを使えばわかりやすいですが、学生のレベルやスケジュールの進捗によって文字カードにかえていくべきでしょう。「食べます」、「飲みます」など、課の始めのほうに出てくる動詞をいつまでも絵カードで使うのは有効とは言えません。ある程度進んだら、漢字の文字カードに切り替え、学生に漢字を意識させて授業をするべきでしょう。
「学生が漢字が読めない」と言う先生もいますが、読めないならば、こちら側で工夫して学生が読めるように指導していくというのも大切なことです。

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「先生、私、クラスで、フリートーキングをします。」

先生に呼び出されていて指導されていた学生がこんな訴えをしているところに居合わせました。この学生は『みんなの日本語Ⅱ30課』を勉強しているところですが、単語を並べるばかりで、あまりきれいな文で話すことができていませんでした。あとで確認すると、「授業でフリートーキングをしたい」という訴えでした。

NILSでは初級の授業を直接法とオーディオリンガルアプローチを混ぜたような折衷法で行っています。その中で行うドリル練習を嫌がり、しっかり口を動かさない学生はこのような話し方をする傾向があるように思います。
NILSではドリル練習をしっかりする指導方針がありますが、この練習法できれいな文、正しい発音で話せるようになるので、NILSでは長い間このやり方でやっています。しかし効果がある一方で、授業が単純になると学生の方に『言わされている』感を与えたり、ただオウム返しをするだけで終わり、実際の場面で産出できない学生が出てきたりします。そして、彼のように自分の意見を言いたいと思っている学生にとってモチベーションが低くなることも少なくありません。

上記の学生には、彼の日本語を学ぶ目的や、希望を聞いた上で、学校ではどうしてこの練習をしているのか、この練習をするとどのような効果があるのかを説明し、今の学習の長所を理解してもらいました。そして、授業を担当する先生たちとは、授業を単純にしない工夫、ドリル練習をしっかり行った上でのタスク活動などの日本語の産出について話し合いました。

言語の教授法には、上記以外にもコミュニカティブ・アプローチ、TPRなど、いろいろありますが、純粋に1つの教授法で行われている日本語学校はそんなに多くないと思います。学校それぞれに、特色がある教え方をしていると思います。NILSでも基本となる一定のやり方や流れはありますが、今まで小さい変化を何度も繰り返ししてきました。学生の国籍が中国中心だったのがネパールの学生が増えたときには大きく変わったこともあります。対象となる学生が変われば、教え方が変わるのは考えてみれば当然のことでした。

一緒に日本で働いていた先生が、海外で教えるようになり、それまでと全く違う教え方をしているのを聞いて国内と国外ではこんなに違うんだと感じたこともあります。
『私は楽しい授業できれいな文で正しい発音を教えることができている♪』と満足できる日がいつか来るのかなと考えることもありますが、きっとそんなときが来ることはないでしょう。でも、そんな理想にできるだけ近づけるように頑張り続けたいなと思いました。

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こんにちは。日本語教師の宮﨑です。

「先生、入ってもいいですか。」

新入生が事務所に入るときなどによく言うセリフです。NILSでは教えていないので、日本にくる前に国で習ってきたのだと思います。しかし、事務所に入るときに「入ってもいいですか。」とは言いませんよね。「失礼します。」と言って入るのが普通ではないでしょうか。
「入ってもいいですか。」は文法的な間違いはありません。「~てもいいですか」のときにきちんと”て形”を使っていますし、「入ります」の”て形”も間違えていません。しかし、使用場面があっていないのです。日本語を教えるときは、文法的なことはもちろんそうですが、その文法を使う場面も教えなければならないのです。

文法を説明するときは、大きくわけて2つ教えなければなりません。
1つ目は、”て形”や”ない形”など、何形に接続するのかです。これがわからないと、聞いているほうは学生が何を言いたいのかが伝わりにくくなります。例えば、「~たほうがいいです」を使うときですが、「入るほうがいいです」と辞書形を使った場合と「入ったほうがいいです」と”た形”を使うと意味が違ってきます。聞いているほうは、違和感がありますが、文脈から理解することができます。しかし、それでは会話が止まってしまうこともあり、スムーズなコミュニケーションができません。また、学生はいつまでたってもきれいな日本語が話せるようになりません。

2つ目は、使用場面です。どんなときに使用する文法なのか、誰に対して使用する文法なのか、また、誰に対しては使わない文法なのか、などです。「~てあげます」を例に見てみましょう。「~てあげます」は相手に何かをするときに使う文法ですが、立場が上の人には使わないでしょう。課長や部長に、「その書類、コピーしてあげます」とは言わないはずです。では、どうして言わないのでしょうか。これは、この文法は立場が上の人に使うと押しつけがましくなるからです。この文法を教えるときは、きちんと使う相手も教えなければならないのです。それを教えないと、学生はいろいろな人に使ってしまうようになります。

各文法項目にはそれぞれポイントがあり、それをきちんと教えなければ学生はきちんと使えるようにはなりません。ただ言えるだけでは「使える」とは言えないでしょう。教える側は、まずは自分が教える項目のポイントをしっかりと理解し、学生にきちんと教えるように努めなければなりません。そうすれば、冒頭のような間違いなくなるでしょう。

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なんて読む?

2017年6月26日

こんにちは、日本語教師の十島です。今日は『数量詞』について書こうと思います。
みなさんは下の文を何と読みますか?

「鞄売り場は何階ですか。」

日本語教師として働くまでの私はこの文を「かばんうりばは なんかいですか。」と読んでいました。
みなさんはどうでしたか?

正解は「かばんうりばは なんがいですか」です。
私が初めてこれを知ったときは

といった感じでした。というより今でも違和感が拭えません。加えて、3階は「さんがい」です。私は「さんかい」と読んでいました(><)「なんかい」や「さんかい」と読むのは九州地方の人だけで少数派だそうです。 「3階」や「何階」が清音ではなく、濁音になるのは日本語には「ん」のうしろは濁ることが多い傾向があるからのようです。 「何階」は「なんがい」と読むんだと知ったのは自分が実際に授業で使うより前だったので、学生の前で「なんかいですか」と質問しないようにできました。 ですが、先日初級クラス漢字と語いの授業で「何時」と「何分」を教えるとき、学校で作成した語い表には「何分」の読み方に「なんふん/なんぷん」と書いてあったため、学生にはどちらでもいいと教えてしまいました。 翌日も同じクラスで文法の授業が担当になっていて、漢字と語いの授業が終わったあと、教案を作成しているときに先輩の日本語教師の方と話しているなかで「なんふん」じゃなくて「なんぷん」だということがわかりました。もし、先輩の日本語教師の方に教案に関して質問していなければ私は気づかないまま文法で「なんふんですか」と使ってしまっていたと思います。 日本語教師として日本語を教えるようになってから、時々日本語を教えるときにネイティブだからといって簡単な言葉であっても、自分の知識がすべて正解というわけではないんだなと思うことがあります。 数の数え方もそうですが、単語のアクセントだったり、漢字の書き順などでも間違えて覚えていることがあります。漢字の書き順は自分も絶対間違えて覚えてる漢字があるよなとわかっているので漢字の書き方を教えるときは前もって調べておくのですが、ひらがなやカタカナを教えるときに一応見ておこうと思って間違いを発見するとなかなか衝撃をうけます。

日本語を教えたいと思っている方や今教えているという方は自分の知識が間違っているかもということを心に留めておくと学生に間違いを教えてしまっていた!という事態が防げるかもしれませんね。

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いい学生って?

2017年6月17日

こんにちは。日本語教師の枝村です。
先日、ライセンスアカデミー主催による日本語学校と大学・専門学校の研究会が行われました。毎年5月に行われ、今年で3回目となったこの研究会には福岡や佐賀にある日本語学校の教務主任や進学担当者と関東・関西・九州の大学・専門学校の広報や入試の担当者が集まり、留学生の進学についていろいろな情報交換が行います。

今年のテーマは「日本語学校が考えるいい学生と大学・専門学校が考えるいい学生とは」というものでした。留学生を進学させる側と受け入れる側で認識の違いがあれば、進学がうまくいかない場合も出てくるので、このような研究会が必要となってきます。年を追うごとに研究会への参加校も増え、今年は日本語学校と大学・専門学校合わせて40校ほど参加しました。3時間ほどの会の中では、

〇出席率は?
〇入試の際にどこを重視している?
〇日本語能力試験や日本留学試験を受験させる?
〇成績をどう見る?
などなど、「いい学生」をテーマとしていろいろな意見が出されました。
多くの大学・専門学校の先生が就職まで視野に入れた指導をされていること、そして、そのために日本語学校在籍時から就職を念頭においた指導を望んでいることがよくわかりました。

私は進学担当として、数多くの大学・専門学校の広報や入試担当者とお話しをする機会が多いのですが、一度に多くの大学・専門学校の意見を聞く機会はほとんどないので、各大学・専門学校によって考え方の違いなどを比べることもでき、貴重な時間となりました。また、普段は他校の日本語教師と交流がなかなか作れない中で、多くの日本語学校の先生の意見を聞いたり、情報交換ができるのはとてもありがたいことです。どうしても同じメンバーで教師の仕事をしていると固定観念が生まれてしまうことになるので、そんなときに他の学校の先生とお話しできるのはすごく刺激になります。

このように日本語学校単独ではなく、日本語学校全体として、さらに大学・専門学校も含めて留学生を日本に受け入れ、進学させ、就職させていくことを考えていくことはとても大事なことだと思いました。特に留学生にとっての受験は年々厳しさが増してきており、早めの受験対策が求められています。ですので、今回の研究会で得た情報は教師同士で情報を共有し、学生に還元できるようにしていきたいと考えています。そして、そのためにはどのように進学指導をしていけばいいのか、すでに間近に迫っている受験シーズンに間に合わせられるように頑張っていきたいと思います。

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こんにちは。日本語教師の平尾です。
新入生はオリエンテーションが終わり、初級クラスの授業が始まっていますが、初めに「かな」の授業を行います。「かな」授業では発音、文字の書き方の指導を行うのですが、今日は間違いが多い発音についてお話しします。

まず、間違いが多いと思った発音を国ごとに紹介します。その国の学生すべてが同じ間違いをするわけではありませんが、授業をしていると、下記のような間違いがよくあります。

1.ネパール
 (1)し  → 「すぃ」と言う。(Cの音になる。)
 (2)つ  → 「ちゅ」と言う。
 (3)は行 → あ行になる。
 (4)ら行 → 巻き舌になる
 (5)拗音
    ①しゃ、しゅ、しょ → 「し」をCの音で「しゃ」「しゅ」「しょ」と言う。
    ②ひゃ、ひゅ、ひょ → 「や」、「ゆ」、「よ」になる。
     ※「ひ」が正しく発音できないため。
    ③りゃ、りゅ、りょ → 巻き舌になる

2.ベトナム
 (1)さ行
    ①「さ」、「す」、「せ」、「そ」 → 「しゃ」、「しゅ」、「しぇ」、「しょ」と言う。
    ②し → 巻き舌で言う。
 (2)な行 → ら行になる。
 (3)ら行 → 巻き舌で言う。

3.中国
 (1)濁音、清音 → 濁音、清音の違いがわかりづらいのか、濁音と清音を間違えて発音する。
 (2)ら行 → な行

4.欧米
 (1)カタカナ語 → 英語の発音で発音しがち。

調音点・調音法・舌の高さ・声帯振動の有無・口の形などが正しくできていないため、正しい発音ができていないんですねぇ。皆さんは上記のような間違いに直面したとき、どのように指導を行えばいいと思いますか。間違いの原因がわかっていても、それを初級の学生にうまく伝えるのはなかなか難しいものです。
手で舌の位置や形を示したり、ティッシュを使って、息が強く出ているか確認したり、自分の口の形を見せたり、などなど、いろいろな指導方法があります。「あいうえお・・・」の発音が正しくできないと、「つくえ」、「これはほんです。」など単語や文も正しい発音で言えません。正しく言えないと聞き取りづらくなり、コミュニケーションがうまくとれない、恥ずかしい思いをするということにもつながります。

実際に授業に入っている日本語教師の皆さんは発音指導についてはどのくらいの正確さを追求したらよいのか、悩むこともあるのではないでしょうか。授業中にすぐに正しい発音ができるようになる学生もいれば、数回の指導でできるようになる学生もいます。中には、何度繰り返しても、なかなかうまく発音できない学生もいます。だからと言って、正しい発音ができるようになるまで、何度も発音させすぎると面白くないですよね?学習意欲をそいでしまうことにもなりかねません。学生の学習意欲をなくさないように配慮が必要となります。試行錯誤をしながらですが、学生にわかりやすく、そして、学生が正しい発音で話せるようになるための指導を工夫していきたいところです。

何事も最初が肝心ですからねp(^^)q

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こんにちは。日本語教師の薄です。
先日、NILSでEJUの模試を行いました。EJUというのは「日本留学試験」のことで、日本の大学に入学したいと思う留学生が受ける試験です。日本におけるセンター試験のように、マークシートの試験です。大学入試ではEJUの点数が合格基準になる大学もあります。ですので、日本語だけでなく数学や総合科目(地理・歴史・公民のようなもの)や生物・物理・化学などの科目試験もあります。どの科目が必要なのかは、受ける学科、大学によって違うのも日本のセンター試験と同じです。

NILSの上級生たちは、今回、日本語の科目の模試を行いました。外部試験の模試であるため、日ごろ受けているテストといろんなことが違います。学内の試験ならもうスラスラ解き始めることができますが、今回の試験は試験を受ける前にある説明をしなければなりませんでした。いったい何の説明だと思いますか?試験時間でしょうか。カンニング行為の確認でしょうか。もちろんそれも行いますが、それは日頃受けているテストで注意されているので、今回は長くは説明しませんでした。

では、いったい何の指導をしっかりしたのか!

それは、マークシートの塗り方の説明です。塗り方が雑な人、薄い人だけでなく、答えは一つしかないのに、記号をいくつも塗ってしまう人がいるのです。いくつも塗ってしまう人の中には、問題が分からなかったのでどれか当たればいいなあと考えたずるいという人もいますが、そもそもマークシートで試験をしたことがないのでどうしたらいいのか分からないという人もいるように感じます。

日本語教師をしていると、自分たちにとっては当たり前で普通のことが、外国人の学生にとってはそうではないということが、本当にたくさんあります。
分からないことが事前に分かっていれば、今回のテストのように、塗り方の説明を行ってスムーズにテストを行うことができます。しかし、事前には想像もつかなかったことがいくつも起こります。おそらく、日本語教師をしていればずっとなくなることはありませんね。

想像もつかないことが起きたとき、私がいつも心にとめているのは、「自文化の常識や感覚で相手の行動を判断しない」ことです。学生が想像と違う行動をしたとき、いらっとしたり、不満を感じたりすることがあります。でも、それは自文化を基準にしているからです。そのまま、学生に対応しても、学生は日本の文化にスムーズに適応することはできません。日本語教師が異文化を受け入れ、うまく学生を日本の文化に適応させること、それも日本語教師の大切な仕事の1つだと思います。

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カタカナ

2017年5月25日

こんにちは、日本語教師の平田です。
4月~5月初めにかけ、たくさんの新入生が続々来日しました!毎日、ドイツ、アメリカ、イギリス、ベトナム、インドネシア、中国、韓国、ネパールなど様々な国の学生を寮に案内したり、家電の使い方や学校のルールを教えたり、教科書を渡したり、しています。新入生は初めて来た日本に、皆キラキラした顔をしていて、とてもうれしそうです。そんな顔を見ると、こちらもうれしくなってきますね(^^)


(写真提供:ペイレスイメージズ)

さて日本語は世界の様々な言語の中でも、習得が難しい言語だと言われています。特にひらがな・カタカナ・漢字と言語表記が3種類あることが、これから日本語を勉強しようとする学生にとって大きなハードルとなるようです。学生に「日本語はどこが難しいですか」と聞くと、やっぱり漢字という声が多いです。確かに「人」という漢字を読もうと思っても、「にん」「じん」「ひと」など様々な読み方があり、非常に複雑ですよね。これは誰でも想像できると思います。

それでは「カタカナ」はどうでしょうか。現在、カタカナは外来語を表記する際によく用いられています。そのため「カタカナ」は比較的、留学生にとって取っ付きやすく、形さえ覚えてしまえば、簡単に書けると思ってしまう人も多いようです。
ところが、学生のテストや作文を見ていると「カタカナ」のミスがよく目に付きます。どうして「カタカナ」が出来ないのか、日本語教師を始めたころは不思議だったのですが、最近だんだんと原因が分かってきました。それは大きく分けて2つあると思います。

①重要度が低い(と思ってしまいがち…)
カタカナはひらがなに比べると、使う頻度が少ないと思ってしまい、ついつい覚えるのを後回しにする学生が多いです。しかし、学生は自分の氏名、自国名や地名等をカタカナで書くことを頻繁に要求されます。なので、実際は日本人以上に、カタカナを使う機会は多いです。そのため、初級の最初の段階でひらがなと同等にカタカナをしっかり覚えることはとても重要なことだと認識させることが大切です。
②原語と発音が違う
皆さんも知ってのとおり、外来語は元の言語とは発音が違います。なので、学習者が第一言語の単語をカタカナ表記しようと思っても、もとの言語の音に引っ張られて日本語として正しく書けないことが多いのです。
例えば、よく日本語が出来るアメリカの学生でも韓国の「seoul」を「シェール」と書いたり、料理の「steak」を「ステーク」と書いたりします。特に長音符号「-」が入っている言葉は原語では別の音が入っているため、どこが長音になるのかわかりにくいようです。しばらく日本語を勉強したネパールの学生でも、自国の名前を「ネ―パル」や「ネパル」と書いている人が多くいます。


(写真提供:ペイレスイメージズ)


(写真提供:ペイレスイメージズ)

この問題を解決するためには、まず日本語の音に慣れさせる必要があります。日本語話者は「カメラ」を「camera」とは発音せずに、「カ」「メ」「ラ」と発音することを表記とともに覚えさせる必要があります。さらに、語頭の「a」や「u」は「ア」になりやすいこと、語末の「ar・ur・er」等は「-」になりやすいこと等、カタカナ表記の原則的なルールを教えることで英語からカタカナへ変える手助けになります。

実は、私は最初のうち、学習者に「camera」ではなく、「カメラ」と発音させるのはどこか恥ずかしくて抵抗があったのですが、前述したとおり、カタカナは学習者にとってとても重要なもの。日本語学習の初期段階で、カタカナで発音でき、書けるようにしておかなければ、後々、学習者はとても困るので今ではとても気をつけて教えています。

新学期の授業も始まりました。カタカナだけでなく、学生がミスをしていたら「どうして間違ってしまうのか」をよく分析して、これからも授業に臨んでいきます!

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私も頑張ります!

2017年5月22日


(NILS入学式)

こんにちは。日本語教師の十島です。新年度が始まり1か月余りが過ぎました!多くの人が気持ちを新たにして頑張っていることと思います。私は鹿児島から福岡に来てもう2年になりますが、この時期になると福岡に来たばかりの頃がよく思い出されます。

そして4月にはたくさんの学校で新しい学生を迎えますね。NILSでも今回受け入れる学生が多いため、新学期を一週間遅らせました(遅らせた分、秋休みが短くなりますが…)。

春休み期間中は新学期に向けて絵カードの作成や教室整備などの受け入れの準備を行いました。受け入れの準備中は、どんな学生が来るんだろうかとソワソワしていましたね。早く来日した欧米の学生は、オリエンテーションや役所の手続き、新生活の準備など、学校のスタッフのサポートを受けながら進めていました。

新入生はだいたいが春休み期間中に来日して、プレースメントやオリエンテーションを行います。来日するのが早い人は春休みが始まってすぐで、遅い人たちは授業が始まってから来ることもあります。来日が早い人はだいたいが欧米系の学生で、ネパールやバングラデシュなどの国は来日が遅くなるときがあります。

このような感じで、来日の日程が学生ごとに異なるため、新入生のクラスは始まる時期が変わります。NILSでは4月生をSクラス(Syokyû<初級>のSです)として、S1、S2…と編成していきます。そのため、一番早く始まるクラスはS1で欧米系が多いですね。また、来日が遅くなった学生には空き時間で補講を行います。

新しい学期になると、コマ割りや担任も変わります。私は前年度の最後は去年の7月から新しく入ってきたSJ1(JはJulyから取っています)の担任をしていました。そして、新年度でも新しいクラスの担任をすることになりました。クラスはS1です。つまり、多国籍なクラスということになります。私は今まで3つのクラスを担当しましたが、ほぼネパール人のクラスばかりだったので、今回は担任としてうまくやっていけるかなと不安に思うことがあります。国によって、発音などで苦手な所が違うので、よく学生のことを見ていかなければなりません。そういったところは大変かもしれませんが、勉強意欲が高い学生たちですので、彼らの実力をしっかり伸ばしていけたらと思います!

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