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2018年7月10日

清掃活動

こんにちは、日本語教師の十島です。今回は学校行事についてのお話です。4月から新しく140名程の学生が入学したのですが、入学してすぐによく問題になるのが、タバコなどのポイ捨てや学生が住んでいる寮でのごみの捨て方です。

ポイ捨てに関しては学校周辺の家の前に捨ててしまうことがよくありました。そのため学校は禁煙にしたのですが、わざわざ学校から少し離れたところで数人でタバコを吸いに行ってしまい、近くにタバコの吸殻がたくさん落ちている、とご近所の方からお叱りのお電話をいただくこともありました。
また、ごみの捨て方に関しては指定のゴミ袋を使わないで、紙袋に入れて出したり、分別をせず捨ててしまったりすることも多く、やはり、ご近所の方やアパートの管理人さんからお叱りの電話を受けることもよくあります。

そのため、新入生には、来日後のオリエンテーションの中で、ごみの捨て方・分別の仕方について説明をするようにしています。また、授業がスタートしてからも、ホームルームなどで説明を行っています。しかし、説明ばかりしても、「またか…」と飽きて聞かなくなりますし、ごみを分別する習慣のない国から来日した学生が説明されたこと全部を覚えるというのは難しいものです。

そこで一昨年ぐらいから市役所の生活環境課の方々からもゴミ出しのルールについて、実演を交えながら説明していただくようになりました。また、今年は市役所の方々にも協力をお願いし、市内の清掃活動も実施しました。

清掃活動の日は、学生の人数が多いため7つのグループに分かれ、それぞれ別の場所でごみ拾いを行い、集めたごみを近くの公園などで学生自身に実際に分別させました。当日私が参加したグループはネパール人と、スリランカ人、そしてベトナム人の学生がいるクラスで、このグループだけでも20名いたので、半分に分かれて道路の両側を歩きながらごみを拾っていきました。あまりごみは集まらないんじゃないか、と前日までは思っていたのですが、当日は、タバコの吸殻やお菓子の袋、ビンなども多く捨てられていて、分別練習をする予定だった公園へ到着したころには学生みんな手にしていたゴミ袋が一杯になっていました(-_-;)

公園では市役所の方に来てもらい、学生たちが指定のゴミ袋へ分別した後、間違っていないか確認してもらい、間違っているときは指導をしてもらいました。実際私たちのグループではきれいなビンと割れているビンでは分別の仕方が異なることを教えていただき、学生も勉強になったのではないかと思います。
学校行事といえば、動物園へ行ったり、書道や茶道などの日本文化を体験したりというのが多いのですが、清掃活動のように日本のルールを学べる機会があるのもいいなと感じました(^_^)