インタビュー

河野先生の経歴を教えていただけますか?

九州大学教育学部を卒業した後、出版社に勤めました。
結婚を機に退職し、自宅で私塾を開き、中高生の指導をしていました。
1983年、当時の中曽根内閣の「留学生十万人計画政策」により全国で「日本語教師養成」が開始され、これを機に日本語教師になりました。
●職歴 英数学館国際言語学院、ゴールデンイーグル国際外語学院、NILS

現在の日本語教師の現状と問題点を教えてください。また、今後日本語教師を目指す人はどういったこを念頭に置いて日本語教師になるべきですか?

日本語教師は世界の政治や経済の情勢に影響を受ける職業です。1980年代から2000年にかけて、中国から多くの留学生が来日してきたころは、国内の日本語教師のニーズは大変高いものがありました。最近は、東南アジアを中心とした経済発展の著しい国で日本語学習が多いため、日本語教師のニーズも少なくないと思われます。
日本語教師になる、という人は、最初は国内で教える人も多いでしょうが、「いつかは海外で教えてみる」という夢ももっていてほしいものです。また「ただ日本語に興味がある」という人たちだけでなく、「日本語を勉強や仕事の道具として使う人」を対象に日本語を教えていく、つまり「役に立つ日本語を教える」、ということを念頭においておくことが大切だと思います。

日本語教師の経歴が長い河野先生から見た日本語教師の魅力とは?

自分とは、あるいは日本人とは全く価値観の違う外国人に、日本語及びその背景にある、日本人の習慣や考え方を伝える、という仕事をする中で、毎日新しい事柄や出来事に遭遇することができます。 また、この仕事には年齢の制限がありません。若い人は若い人なりの日本語とその知識を、年配の人は今までの経験を授業に生かすことができることも魅力の一つでしょう。

今後、どういった人材をNYAで育成したいですか?

日本語教師はまず「日本語が全くわからない外国人にきちんとした日本語教育ができる能力」を持っていることが求められます。また、日本語教育はただ言葉を教えることにとどまらず、文化や習慣、日本事情にも及びます。日本語教師として、「基本的な授業実践能力」「言葉の背景にあるものを分かりやすく、的確に指導できる能力」を学んでもらい、プロ意識のある教師を養成します。

今後、日本語教師になりたい人にアドバイスをお願いします。

日本語教師になりたい、と考えている人は、まずコミュニケーション能力を身につけましょう。だれにでも気軽に話しかけることができる能力は、日本語教師にとって必要不可欠なことの一つです。また、日本語教育は「だれにでもできる」わけではありません。まずは、日本語教師養成講座等で日本語と、その教え方をきちんと学んでほしいと思います。

  • 淵田 克己
  • 楠原 さおり
  • 豊島 千草

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