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日本語講師ブログ

こんにちは、日本語教師の十島です。今回は初級クラスの会話授業について書こうと思います。
先日の私が行った「みんなの日本語Ⅰ」15課の授業の内容(90分)です。

①みんなの日本語Ⅰ文型練習帳
②みんなの日本語Ⅰの練習C-1, C-2
③15課の文法を使った会話タスク

教案を作成するとき、最初は文法の復習を入れながら、文型練習帳の問題を解いて、次に会話練習をする流れで教案を書いていました。その途中で文法のことでわからないことがあったので、先輩の日本語教師に質問をすると、先輩からアドバイスをもらいました。

「文型練習帳は宿題でできるから、練習Cとタスクを先にやったほうがいいよ」

これは、授業の中でしかできないことを優先してやったほうがいいから、ということでした。文型練習帳は自宅でできますが、練習Cや会話のタスクはできません。当たり前のことですが、先輩から聞くまでそんなふうに考えてはいませんでした。
自宅でもできるような練習では学生もすぐに飽きてしまいます。「授業でしかできないものを」当たり前のことですけど、忘れてはいけないですよね。

また、最近練習Cと会話タスクのやり方も変えるようになりました。今までは練習C1・C2・C3をすべてしたあと、その時の文法を使ってタスクをする流れで授業をしていました。例えば、15課の練習Cは次の文法を使っています。

練習C-1 ⇒ ~てもいいですか。
練習C-2 ⇒ ~ています(結果の状態)
練習C-3 ⇒ ~ています(習慣的行為・職業)

今までなら、C-1からC-3までしたあと、C-1のタスクをするという流れで授業を進めていました。ただ、この流れで行くとまたこの文法をするのかといった感じで学生もやる気が上がりませんし、練習Cからタスクへの流れがよくないなと思うことが何度かありました。
練習Cとタスクの授業を何度か続けて担当したとき、ふと練習C-1をしたあとにタスクをすればいいんじゃないかと思い、それで授業を進めると学生もC-1から発展したものが次に練習できてやりやすそうでした。15課の授業でもこれと同じ流れで授業をしました。具体的にいうと次のような流れです。

‐活動の流れ‐(15課)

練習C-1「~てもいいですか。」

タスク1
「~てもいいですか。」を使って事務所で先生にお願いする練習

タスク2
①「~てもいいですか。」「~てはいけません。(練習Cでは取り上げられていません)」を軽く復習
②公園内でいろいろな人が釣りをしたり、遊んだりしている絵を見せて「~てもいいですか。」
  ⇒yesなら「ええ、いいです」/noなら「~てはいけません」といった会話をペアで考えさせる。

練習C-2「~ています」

タスク3
(C-2の中に「~てください」が使われていたので)事務所で先生にしてもらいたいことを考える練習
  *コピーしてください。など

タスク4
(練習C-3は前日の文法の授業で行っていたので)写真を見せて「~ています」を使って家族を紹介する

このように、今は簡単な練習から発展したものへ練習ができるように進めています。この発展したタスクを課ごとに考えるのがまた難しく、今後の課題かなぁと思っています。

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小ネタ集

2017年8月9日

こんにちは、日本語教師の平田です。
日本語学校で働いていると今まで気づかなかったことやおもしろいことに遭遇します。今回はその中からいくつかお話いたします。

①おなか
ある日、体の部位の語い「髪、目、鼻、口」などを教えていたとき、「おなか」という言葉にアメリカ人の学生が反応して「先生、おなかの漢字はお中ですか。真ん中にありますから。」との質問。わたしは「あれ、ふつうはお腹だよな…。でも、この学生が言っていることも的を射ているので、お中というのもあるかも?」と思い、「そうですね。でも、漢字はお腹ですよ。ただ、あとで調べてみますね。」と一度、職員室に戻り、辞書を引いてみると、辞書にはしっかり「お中とも書く」と書いてありました。私は今までお腹のことを「中」と関連付けて考えたことがなかったので、目から鱗、教室に戻って、すぐその学生に訂正(^^;
わたしは今までこんな発想がなくとても驚いたことを伝えました。すると、その学生はとても満足そう♪でしたが、私は自分の勉強不足をとても反省しました(><)

②「はい」と「いいえ」
わたしが日本語教師を始めたばかりのころ、「わかりましたか。」と聞いても首を横に振るネパール人の学生が…。「おかしい」と思って、「YESですか」、「NOですか」と聞くと、「YES」と言いながら首を横に振っているのを見て、「あ~、この国のYESは首を横に振る仕草なのか!」と気付かされたことがあります。

最近、上級生でもその首を横に振る仕草をしている学生がいて「皆さんはよくYESのときに首を横に振りますが、それは日本人には伝わらないので、日本人と話すとき『はい』は首を縦にふりましょうね」と教えました。すると、学生から

「それはわかりましたが、日本人の『いいです』『大丈夫です』はYESの意味ですか、NOの意味ですか」

との返し。確かに留学生にとって「いいです」「大丈夫です」のニュアンスはわかりにくいものですよね。学生には「いいですか」「大丈夫ですか」と聞かれたときの「いいです」「大丈夫です」は、「はい」の意味ですが、コンビニなどで「お箸をつけますか」「温めますか」と聞かれたときは「いいえ」の意味で使うことが多いこと、また「今からごはんを食べに行きませんか」など、誘いの場面ではどちらの意味でも使うので、表情や次に続く言葉で判断するしかないと教えました。そうは言っても、「はい」なのか「いいえ」なのか、その場で判断するのは、留学生にはなかなか難しい問題だなと気付かされました。

③辛いのはお好き?
ここ最近、学生数が増えたこともあり、学校付近だけではなく天神などの繁華街で在校生や卒業生とばったり会うことが多くなりました。こないだは新入生が20人ぐらいで天神の地下街を歩いていて、声をかけると「みんなで海に行ってきたが、帰り道がわからなくなった(><)」とトホホな答え。帰りの電車のホームまで案内しましたが、せめて帰り道はなにかにメモをしておいてほしかったです…。

また別の日、ブルネイの学生と中国の学生が天神を歩いていたので、声をかけると「ボウリングに行った帰りで、おいしい物を食べたいので探しています。先生、なにか知りませんか。」と聞かれました。そこで最近ハマっているスリランカのカレー屋さんを紹介。次の日、感想を聞くと中国の学生は「辛すぎる」、ブルネイの学生は「私の国のカレーによく似ていて、懐かしかった(^^)」と言われました。ブルネイの学生はともかく、中国の学生には辛いものが大丈夫かどうか、先に聞いとけばよかったなと(^^;

このように日本語教師をしていると、こちらが教えることばかりではなくていろいろと気付かされること、発見も多いです。まだまだこのようなエピソードは尽きません。また次回、お楽しみに♪

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名前を覚えよう!

2017年7月31日

こんにちは。日本語教師の平尾です。
今、私は120人の学生に日本語を教えています。教えているクラスは5クラス以上です。週に1回しか教えていないクラスもあり、授業内だけではなかなか名前が覚えられません(><) 外国人の名前は耳慣れない名前も多いので、やはり日本人の名前を覚えるよりも難しいです。名前を覚えていないと学生のことがよく見えなかったり、授業がスムーズに進められなかったりすることもあり困ってしまうことも...。まだ名前を覚えられず、授業で当てるときに、視線や手を使って指したり、座席表をちらっと見て指したりしてしまうことがあります。
そんなときは申し訳ないなぁと思います。名前を呼ばれないで指名されたとき、学生はきっと「先生は名前を覚えてくれていない」と思っているはずです(^^; 日本語教師にとって名前を覚えることは大切な仕事です。名前を覚えているのと覚えていないとでは先生と学生の関係は大きく変わってきます。人数が多いと学生全員の名前を覚えるのは確かに大変です。覚えたと思っていたも間違ってしまうこともあります。でも、いつも視線や手を使って指名したり、名前を呼ばないで声をかけるよりもいいと思います。間違っても、謝って、正しい名前で呼びなおせば、名前を覚えようとしている思いは学生に伝わるからです。

皆さんは学生の名前をどうやって覚えますか。座席表の作成、出身国や特徴、印象をなどをメモする、顔写真を利用する、教師も学生も名札をつけるなど名前を覚える方法はいろいろあります。私は座席表や顔写真を利用しながら、学生の特徴や印象名前を覚えます。それでも覚えられない場合は話しかける前に名前を確認して、名前を呼んで話しかけたり、配布物の返却をするときに名前を呼んで返却したりしています。こうして顔を見ながら名前を呼ぶとはやく覚えられます。

カーネギーの「人を動かす」という本によると名前は当人にとって最も快い最も大切な響きを持つことばだそうです。話しかけられるときに「ねぇ」とか「ちょっと」と言われて話しかけられるよりも「〇〇さん」と名前で呼ばれたほうがいいですよね?学生も「ねぇ」、「ちょっと」と呼ばれるよりも名前で呼ばれたほうが教師に対して親近感を持ってくれます。学生との関係をよりよくするためには名前を覚えることは必要不可欠なことなのです。
  
とは言いつつ、まだ名前を覚えていない学生がいるので、いろいろな方法を駆使してはやく名前を覚えたいと思います。
※NILSには今、同姓同名の学生が2組いますが、こんなときはもっと大変です(><)

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初級授業のいろいろ

2017年7月23日

こんにちは。日本語教師の宮﨑です。初級の授業についてお話します。
NILSの初級クラスでは絵カードを使って授業をします。ホワイトボードに文を書いて練習などはしません。それは、視覚的にみて練習したほうが残りやすいし、わかりやすいからです。ホワイトボードに文を書いてリピートをするのでは、文を読む練習にしかなりません。絵を見て、自分で考えて発話することが大切です。ですので、最初のほうの課だと、絵カードの準備が少し大変が、学生のことを考えると、そうも言ってはいられません。

課が進んでくると、いろいろな言葉が話せるようになるので、絵カードもいろいろ使わなければなりません。しかし、全てを絵カードで練習するのも考えものです。確かに、絵カードで練習していれば、視覚的に補助できるのでわかりやすくはなるでしょう。しかし。それによって弊害も出てきます。
では、何が問題なのでしょうか。絵カードをホワイトボードに貼って授業を行うということは、ホワイトボードにはほとんど字がない状態になります。そうすると、文字を読む機会が減ってしまうのです。
「文字を読んでも仕方ないんじゃなかったの?」
と思う方もいるかもしれませんが、ホワイトボードに漢字の文字カードを貼らないと漢字を読む機会が減ってしまうのです。中国人学生以外、基本的に漢字はわかりません。入学した時もほぼ漢字は0(ゼロ)の状態で入学します(困ったものですが…)。
彼らは、日本語学校を卒業した後は、大学や専門学校へ進学します。ですので、1年半や2年である程度漢字が読めるようにならなければなりません。
では、彼らが漢字に触れるのはいつかというとやはり授業が一番多いでしょう。ただ漢字に触れるだけならば、町中に漢字はあふれているので問題ありません。しかし、日常生活で漢字を意識しているばかりではありません。ということは、学校で意識的に漢字に触れる機会を増やしてあげなければ、彼らは漢字がわからないままになってしまうのです。

写真提供:ペイレスイメージズ

絵カードを使えばわかりやすいですが、学生のレベルやスケジュールの進捗によって文字カードにかえていくべきでしょう。「食べます」、「飲みます」など、課の始めのほうに出てくる動詞をいつまでも絵カードで使うのは有効とは言えません。ある程度進んだら、漢字の文字カードに切り替え、学生に漢字を意識させて授業をするべきでしょう。
「学生が漢字が読めない」と言う先生もいますが、読めないならば、こちら側で工夫して学生が読めるように指導していくというのも大切なことです。

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「先生、私、クラスで、フリートーキングをします。」

先生に呼び出されていて指導されていた学生がこんな訴えをしているところに居合わせました。この学生は『みんなの日本語Ⅱ30課』を勉強しているところですが、単語を並べるばかりで、あまりきれいな文で話すことができていませんでした。あとで確認すると、「授業でフリートーキングをしたい」という訴えでした。

NILSでは初級の授業を直接法とオーディオリンガルアプローチを混ぜたような折衷法で行っています。その中で行うドリル練習を嫌がり、しっかり口を動かさない学生はこのような話し方をする傾向があるように思います。
NILSではドリル練習をしっかりする指導方針がありますが、この練習法できれいな文、正しい発音で話せるようになるので、NILSでは長い間このやり方でやっています。しかし効果がある一方で、授業が単純になると学生の方に『言わされている』感を与えたり、ただオウム返しをするだけで終わり、実際の場面で産出できない学生が出てきたりします。そして、彼のように自分の意見を言いたいと思っている学生にとってモチベーションが低くなることも少なくありません。

上記の学生には、彼の日本語を学ぶ目的や、希望を聞いた上で、学校ではどうしてこの練習をしているのか、この練習をするとどのような効果があるのかを説明し、今の学習の長所を理解してもらいました。そして、授業を担当する先生たちとは、授業を単純にしない工夫、ドリル練習をしっかり行った上でのタスク活動などの日本語の産出について話し合いました。

言語の教授法には、上記以外にもコミュニカティブ・アプローチ、TPRなど、いろいろありますが、純粋に1つの教授法で行われている日本語学校はそんなに多くないと思います。学校それぞれに、特色がある教え方をしていると思います。NILSでも基本となる一定のやり方や流れはありますが、今まで小さい変化を何度も繰り返ししてきました。学生の国籍が中国中心だったのがネパールの学生が増えたときには大きく変わったこともあります。対象となる学生が変われば、教え方が変わるのは考えてみれば当然のことでした。

一緒に日本で働いていた先生が、海外で教えるようになり、それまでと全く違う教え方をしているのを聞いて国内と国外ではこんなに違うんだと感じたこともあります。
『私は楽しい授業できれいな文で正しい発音を教えることができている♪』と満足できる日がいつか来るのかなと考えることもありますが、きっとそんなときが来ることはないでしょう。でも、そんな理想にできるだけ近づけるように頑張り続けたいなと思いました。

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こんにちは。日本語教師の宮﨑です。

「先生、入ってもいいですか。」

新入生が事務所に入るときなどによく言うセリフです。NILSでは教えていないので、日本にくる前に国で習ってきたのだと思います。しかし、事務所に入るときに「入ってもいいですか。」とは言いませんよね。「失礼します。」と言って入るのが普通ではないでしょうか。
「入ってもいいですか。」は文法的な間違いはありません。「~てもいいですか」のときにきちんと”て形”を使っていますし、「入ります」の”て形”も間違えていません。しかし、使用場面があっていないのです。日本語を教えるときは、文法的なことはもちろんそうですが、その文法を使う場面も教えなければならないのです。

文法を説明するときは、大きくわけて2つ教えなければなりません。
1つ目は、”て形”や”ない形”など、何形に接続するのかです。これがわからないと、聞いているほうは学生が何を言いたいのかが伝わりにくくなります。例えば、「~たほうがいいです」を使うときですが、「入るほうがいいです」と辞書形を使った場合と「入ったほうがいいです」と”た形”を使うと意味が違ってきます。聞いているほうは、違和感がありますが、文脈から理解することができます。しかし、それでは会話が止まってしまうこともあり、スムーズなコミュニケーションができません。また、学生はいつまでたってもきれいな日本語が話せるようになりません。

2つ目は、使用場面です。どんなときに使用する文法なのか、誰に対して使用する文法なのか、また、誰に対しては使わない文法なのか、などです。「~てあげます」を例に見てみましょう。「~てあげます」は相手に何かをするときに使う文法ですが、立場が上の人には使わないでしょう。課長や部長に、「その書類、コピーしてあげます」とは言わないはずです。では、どうして言わないのでしょうか。これは、この文法は立場が上の人に使うと押しつけがましくなるからです。この文法を教えるときは、きちんと使う相手も教えなければならないのです。それを教えないと、学生はいろいろな人に使ってしまうようになります。

各文法項目にはそれぞれポイントがあり、それをきちんと教えなければ学生はきちんと使えるようにはなりません。ただ言えるだけでは「使える」とは言えないでしょう。教える側は、まずは自分が教える項目のポイントをしっかりと理解し、学生にきちんと教えるように努めなければなりません。そうすれば、冒頭のような間違いなくなるでしょう。

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なんて読む?

2017年6月26日

こんにちは、日本語教師の十島です。今日は『数量詞』について書こうと思います。
みなさんは下の文を何と読みますか?

「鞄売り場は何階ですか。」

日本語教師として働くまでの私はこの文を「かばんうりばは なんかいですか。」と読んでいました。
みなさんはどうでしたか?

正解は「かばんうりばは なんがいですか」です。
私が初めてこれを知ったときは

といった感じでした。というより今でも違和感が拭えません。加えて、3階は「さんがい」です。私は「さんかい」と読んでいました(><)「なんかい」や「さんかい」と読むのは九州地方の人だけで少数派だそうです。
「3階」や「何階」が清音ではなく、濁音になるのは日本語には「ん」のうしろは濁ることが多い傾向があるからのようです。

「何階」は「なんがい」と読むんだと知ったのは自分が実際に授業で使うより前だったので、学生の前で「なんかいですか」と質問しないようにできました。

ですが、先日初級クラス漢字と語いの授業で「何時」と「何分」を教えるとき、学校で作成した語い表には「何分」の読み方に「なんふん/なんぷん」と書いてあったため、学生にはどちらでもいいと教えてしまいました。

翌日も同じクラスで文法の授業が担当になっていて、漢字と語いの授業が終わったあと、教案を作成しているときに先輩の日本語教師の方と話しているなかで「なんふん」じゃなくて「なんぷん」だということがわかりました。もし、先輩の日本語教師の方に教案に関して質問していなければ私は気づかないまま文法で「なんふんですか」と使ってしまっていたと思います。

日本語教師として日本語を教えるようになってから、時々日本語を教えるときにネイティブだからといって簡単な言葉であっても、自分の知識がすべて正解というわけではないんだなと思うことがあります。
数の数え方もそうですが、単語のアクセントだったり、漢字の書き順などでも間違えて覚えていることがあります。漢字の書き順は自分も絶対間違えて覚えてる漢字があるよなとわかっているので漢字の書き方を教えるときは前もって調べておくのですが、ひらがなやカタカナを教えるときに一応見ておこうと思って間違いを発見するとなかなか衝撃をうけます。

日本語を教えたいと思っている方や今教えているという方は自分の知識が間違っているかもということを心に留めておくと学生に間違いを教えてしまっていた!という事態が防げるかもしれませんね。

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いい学生って?

2017年6月17日

こんにちは。日本語教師の枝村です。
先日、ライセンスアカデミー主催による日本語学校と大学・専門学校の研究会が行われました。毎年5月に行われ、今年で3回目となったこの研究会には福岡や佐賀にある日本語学校の教務主任や進学担当者と関東・関西・九州の大学・専門学校の広報や入試の担当者が集まり、留学生の進学についていろいろな情報交換が行います。

今年のテーマは「日本語学校が考えるいい学生と大学・専門学校が考えるいい学生とは」というものでした。留学生を進学させる側と受け入れる側で認識の違いがあれば、進学がうまくいかない場合も出てくるので、このような研究会が必要となってきます。年を追うごとに研究会への参加校も増え、今年は日本語学校と大学・専門学校合わせて40校ほど参加しました。3時間ほどの会の中では、

〇出席率は?
〇入試の際にどこを重視している?
〇日本語能力試験や日本留学試験を受験させる?
〇成績をどう見る?
などなど、「いい学生」をテーマとしていろいろな意見が出されました。
多くの大学・専門学校の先生が就職まで視野に入れた指導をされていること、そして、そのために日本語学校在籍時から就職を念頭においた指導を望んでいることがよくわかりました。

私は進学担当として、数多くの大学・専門学校の広報や入試担当者とお話しをする機会が多いのですが、一度に多くの大学・専門学校の意見を聞く機会はほとんどないので、各大学・専門学校によって考え方の違いなどを比べることもでき、貴重な時間となりました。また、普段は他校の日本語教師と交流がなかなか作れない中で、多くの日本語学校の先生の意見を聞いたり、情報交換ができるのはとてもありがたいことです。どうしても同じメンバーで教師の仕事をしていると固定観念が生まれてしまうことになるので、そんなときに他の学校の先生とお話しできるのはすごく刺激になります。

このように日本語学校単独ではなく、日本語学校全体として、さらに大学・専門学校も含めて留学生を日本に受け入れ、進学させ、就職させていくことを考えていくことはとても大事なことだと思いました。特に留学生にとっての受験は年々厳しさが増してきており、早めの受験対策が求められています。ですので、今回の研究会で得た情報は教師同士で情報を共有し、学生に還元できるようにしていきたいと考えています。そして、そのためにはどのように進学指導をしていけばいいのか、すでに間近に迫っている受験シーズンに間に合わせられるように頑張っていきたいと思います。

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こんにちは。日本語教師の平尾です。
新入生はオリエンテーションが終わり、初級クラスの授業が始まっていますが、初めに「かな」の授業を行います。「かな」授業では発音、文字の書き方の指導を行うのですが、今日は間違いが多い発音についてお話しします。

まず、間違いが多いと思った発音を国ごとに紹介します。その国の学生すべてが同じ間違いをするわけではありませんが、授業をしていると、下記のような間違いがよくあります。

1.ネパール
 (1)し  → 「すぃ」と言う。(Cの音になる。)
 (2)つ  → 「ちゅ」と言う。
 (3)は行 → あ行になる。
 (4)ら行 → 巻き舌になる
 (5)拗音
    ①しゃ、しゅ、しょ → 「し」をCの音で「しゃ」「しゅ」「しょ」と言う。
    ②ひゃ、ひゅ、ひょ → 「や」、「ゆ」、「よ」になる。
     ※「ひ」が正しく発音できないため。
    ③りゃ、りゅ、りょ → 巻き舌になる

2.ベトナム
 (1)さ行
    ①「さ」、「す」、「せ」、「そ」 → 「しゃ」、「しゅ」、「しぇ」、「しょ」と言う。
    ②し → 巻き舌で言う。
 (2)な行 → ら行になる。
 (3)ら行 → 巻き舌で言う。

3.中国
 (1)濁音、清音 → 濁音、清音の違いがわかりづらいのか、濁音と清音を間違えて発音する。
 (2)ら行 → な行

4.欧米
 (1)カタカナ語 → 英語の発音で発音しがち。

調音点・調音法・舌の高さ・声帯振動の有無・口の形などが正しくできていないため、正しい発音ができていないんですねぇ。皆さんは上記のような間違いに直面したとき、どのように指導を行えばいいと思いますか。間違いの原因がわかっていても、それを初級の学生にうまく伝えるのはなかなか難しいものです。
手で舌の位置や形を示したり、ティッシュを使って、息が強く出ているか確認したり、自分の口の形を見せたり、などなど、いろいろな指導方法があります。「あいうえお・・・」の発音が正しくできないと、「つくえ」、「これはほんです。」など単語や文も正しい発音で言えません。正しく言えないと聞き取りづらくなり、コミュニケーションがうまくとれない、恥ずかしい思いをするということにもつながります。

実際に授業に入っている日本語教師の皆さんは発音指導についてはどのくらいの正確さを追求したらよいのか、悩むこともあるのではないでしょうか。授業中にすぐに正しい発音ができるようになる学生もいれば、数回の指導でできるようになる学生もいます。中には、何度繰り返しても、なかなかうまく発音できない学生もいます。だからと言って、正しい発音ができるようになるまで、何度も発音させすぎると面白くないですよね?学習意欲をそいでしまうことにもなりかねません。学生の学習意欲をなくさないように配慮が必要となります。試行錯誤をしながらですが、学生にわかりやすく、そして、学生が正しい発音で話せるようになるための指導を工夫していきたいところです。

何事も最初が肝心ですからねp(^^)q

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こんにちは。日本語教師の薄です。
先日、NILSでEJUの模試を行いました。EJUというのは「日本留学試験」のことで、日本の大学に入学したいと思う留学生が受ける試験です。日本におけるセンター試験のように、マークシートの試験です。大学入試ではEJUの点数が合格基準になる大学もあります。ですので、日本語だけでなく数学や総合科目(地理・歴史・公民のようなもの)や生物・物理・化学などの科目試験もあります。どの科目が必要なのかは、受ける学科、大学によって違うのも日本のセンター試験と同じです。

NILSの上級生たちは、今回、日本語の科目の模試を行いました。外部試験の模試であるため、日ごろ受けているテストといろんなことが違います。学内の試験ならもうスラスラ解き始めることができますが、今回の試験は試験を受ける前にある説明をしなければなりませんでした。いったい何の説明だと思いますか?試験時間でしょうか。カンニング行為の確認でしょうか。もちろんそれも行いますが、それは日頃受けているテストで注意されているので、今回は長くは説明しませんでした。

では、いったい何の指導をしっかりしたのか!

それは、マークシートの塗り方の説明です。塗り方が雑な人、薄い人だけでなく、答えは一つしかないのに、記号をいくつも塗ってしまう人がいるのです。いくつも塗ってしまう人の中には、問題が分からなかったのでどれか当たればいいなあと考えたずるいという人もいますが、そもそもマークシートで試験をしたことがないのでどうしたらいいのか分からないという人もいるように感じます。

日本語教師をしていると、自分たちにとっては当たり前で普通のことが、外国人の学生にとってはそうではないということが、本当にたくさんあります。
分からないことが事前に分かっていれば、今回のテストのように、塗り方の説明を行ってスムーズにテストを行うことができます。しかし、事前には想像もつかなかったことがいくつも起こります。おそらく、日本語教師をしていればずっとなくなることはありませんね。

想像もつかないことが起きたとき、私がいつも心にとめているのは、「自文化の常識や感覚で相手の行動を判断しない」ことです。学生が想像と違う行動をしたとき、いらっとしたり、不満を感じたりすることがあります。でも、それは自文化を基準にしているからです。そのまま、学生に対応しても、学生は日本の文化にスムーズに適応することはできません。日本語教師が異文化を受け入れ、うまく学生を日本の文化に適応させること、それも日本語教師の大切な仕事の1つだと思います。

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