検定情報ブログ

2020年11月9日

令和2年度検定試験 試験Ⅱ・Ⅲの概要

前回に引き続き今年度の試験Ⅱと試験Ⅲの概要を紹介します。

試験Ⅱ
試験形式:大きな変更なし
難易度:例年並み

◆概要と対策のポイント

試験Ⅱは例年合否を分ける大事なパートです。受験者の中での得点のばらつきが最も大きく、この「試験Ⅱ聴解問題」での正答率が合否を分けることになるとも言えます。
対策としては、学習者の発音やアクセントを聞いて耳を慣らすことはもちろんですが、音声的な知識や、文法的な基本知識が選択肢に含まれていますので、こちらの学習も欠かせません。

各、設問ごとの出題内容を見てみましょう。

問題1
アクセントの型の問題

問題2
学習者の発音上の問題を指摘する問題

問題3
口腔断面図で学習者の発音上の誤りを指摘

問題4
教育実習生と学習者の会話を聞いて、設問に答える

問題5
学習者向けの聴解問題を聞いて、設問に答える

問題6
学習者が言う短い文を聞いて、それに含まれる誤りを指摘する問題

でした。例年通りの構成となっています。
対策のポイントは、学習者の誤りの指摘や誤りの原因の指摘が大部分を占めるので、学習者のよくある発音上の誤りを押さえておくことが近道だと言えます。

試験Ⅲ
試験形式:記述問題で「複数キーワードの中から最低一つを含めて記述する」に変更有り

難易度:例年並み
対策のポイント

今年度の記述問題のテーマは、「やさしい日本語」について400字以内で考えを述べるものでした。キーワードが3つ与えられており、それらのうち、1つ以上を使いそのキーワードをどのような意味で使っているかを明らかにしつつ述べる形式でした。

次年度もこの形式を踏まえるとすると、大きなテーマに関する重要語の意味も抑えつつ、学習しておくことがより求められます。
ただし、この記述問題は試験ⅠからⅢまでのマークシート部分で基準となる得点率を満たさないと採点されないため、まずは、試験ⅠⅡⅢのマーク部分で基準ラインに到達することが必要です。

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