検定情報ブログ

2023年6月25日

日本語教育能力検定試験 試験Ⅱってどんな形式?対策は?

試験Ⅱの概要

試験Ⅱは30分のマーク形式で配点は40点です。試験問題は全て聴解問題となっています。
試験Ⅱは例年合否を分ける大事なパートです。受験者の中での得点のばらつきが最も大きく、この「試験Ⅱ聴解問題」での正答率が合否を分けることになるとも言えます。
対策としては、学習者の発音やアクセントを聞いて耳を慣らすことはもちろんですが、音声的な知識や、文法的な基本知識が選択肢に含まれていますので、こちらの学習も欠かせません。

各、設問ごとの出題内容を見てみましょう。

問題1
アクセントの型の問題

問題2
学習者の発音上の問題を指摘する問題

問題3
口腔断面図で学習者の発音上の誤りを指摘

問題4
教育実習生と学習者の会話を聞いて、設問に答える。

問題5
学習者向けの聴解問題を聞いて、設問に答える

問題6
学習者が言う短い文を聞いて、それに含まれる誤りを指摘する問題

例年、上記のような構成となっています。

対策のポイントは?

問1~問3までは音声に関する基本知識が問われることが多いのですが、アクセントの高低を選ぶ問題を苦手に感じている方も中にはいるかもしれません。問題の説明が読まれている間に下線が引かれている部分を平仮名で1拍ずつ該当の番号の上に書いておくとスムーズに回答することができます。
また、1拍目と2拍目で高低が分かれる選択肢のように、高低の分かれ目のポイントに特に注意して聞き取るようにするといいですよ。

問題数としては(3)~(6)のような学習者の誤りの指摘や誤りの原因の指摘が大部分を占めるので、学習者のよくある発音上の誤りを押さえておくことが近道だとも言えます。

また学習する素材としては、やはり過去問題集がおすすめです。実際の問題形式になれておくことはもちろんですが、過去の問題と似たような出題も少なくありません。
この試験Ⅱについては、市販の対策本も出版されていますので、そちらを組み合わせて学習することも効果的かと思います。
対策本例:「聴解・音声特訓 プログラム」(三修社)

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坪井