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誰だって合格できる?!日本語教育能力検定試験

誰だって合格できる?!日本語教育能力検定試験

2017年1月11日

≪日本語教育能力検定試験とは≫

現在、日本語教師になるための「免許」は無く、「資格試験」として

①公益財団法人日本語教育支援協会が運営する日本語教育能力検定試験
②一般社団法人全国日本語教師養成協議会が運営する日本語教師検定

上記の2つがあります。この二つを比較した場合、①の日本語教育能力試験はどちらかといえば、日本語教育に関する知識を、②の日本語教師検定は教壇に立つ上での実践力を図る試験であると言われています。

 

試験実施時期 内容
①日本語教育能力検定試験 10月ごろ 日本語教育に必要な知識全般
②日本語教師試験 2月ごろ より実践的

 

日本語国内外の日本語学校の講師募集要件を見てみると、多くが

1)大学、大学院で日本語教育を主専攻または副専攻した方、
2)大学卒で日本語教師養成講座(420時間)を修了した方、
3)日本語教育能力検定試験に合格した方

上記のいずれかとしてあり、現状としては多くの学校が日本語教育能力検定試験の合否を採用の基準の一つとしています。

今回はこの日本語教育能力検定試験について解説します。
例年の合格率は23~24%で、毎年の合格最低点は公表されていません。試験の難易度により異なりますが、正答率70%以上であれば合格圏内と言われています。
試験範囲は日本語の文法から心理学、国際社会や文化に関することなど、多岐に渡ります。(日本国際教育支援協会のホームページ参照)
範囲が広く、合格率も約23%とそれほど高くは無い試験、付け焼刃ではなかなか太刀打ちできません。ですが、しっかりと準備をすることで誰にでも合格は見えてきます。

筆者は日本語教師養成講座に通い始めて10か月後の平成26年に初めて受験をし、合格しました。

今回はこの筆者の経験を元にお話します。

 

 

~筆者プロフィール~女性。20代後半(受験当時)。

一般企業(土日祝日休み。残業はあまりない)に勤めながら養成講座に通った。

土日祝日は趣味のサークル活動の予定が終日入ることが多かった。

平成26年9月に養成講座修了。同年10月に受験し、合格。

 

 

  • 1.いつから始めるべき?
  • 2.何をポイントに勉強すべき?
  • 3.苦手科目の克服は?
  •  ・検定試験の中で苦手、とよく聞く第二部の聴解
  •  ・第3部の記述問題
  • 4.何のために受験しているのかよく理解しておこう

≪いつから始める?・・・余裕をもつなら半年前。≫

試験は毎年10月に行われます。とにかく試験範囲が広いので、普段まとまった時間の取れない人は当然早く試験対策に取り掛かるべきでしょう。一日にどれだけ勉強時間が確保できるかにもよりますが、4月頃にスタートして、毎日少しずつでも勉強時間が確保できれば合格は近づきます。

 

≪何をすればいい?・・・絶対過去問!!≫

筆者がおすすめするのは、まず過去問をやってみることです。始めは全く手も足も出ず、心が折れそうでした。それでも、まず本物にぶつかって、どんな試験なのかを知ることが一番です。出来ないなりにも、これから何をどのくらいすべきかが見えてきます。

さて、この過去問、実力試しに一回やって「なんとなくわかった」「全然だめだった」で試験対策本に走ってはいけません。
この過去問こそ徹底的にやりつくします。

わからない言葉はその都度調べ、覚えていきます。養成講座や対策講座の先生など、質問できる人が周りにいれば、分かるまでどんな細かいことも質問します。筆者の場合は過去問5年分を4、5回は繰り返し解きました。問題の答を覚えるのではなく、その正答の理由や周辺の知識も、自分の頭に入っていなかったことはノートに書き留めて通勤中などひまな時に眺めます。過去問以外の予想問題に手を広げなくとも、5年分の過去問について完璧に自分で解説ができるようになれば、それだけでかなりの範囲を網羅し、実力をつけることができます。

実は筆者はこの過去問を繰り返し解く作業で試験までの半年のほとんどの時間を費やしました。仕事をしながらの受験だったこともあり、毎日まとまった時間を取るのは難しく、1日に30分、過去問の大問1つだけという日がほとんどでした。試験1か月前にやっと過去問に着手するというのでは、間に合わなかったように思います。

勉強する時間にもポイントがあります。
おすすめは、「夜覚えて、翌朝思い出す」です。
人の記憶は一度睡眠を挟むことによって、定着しやすくなると言われています。夜勉強したことは小さな時間でいいので、朝もう一度振り返りましょう。夜疲れ果てた中勉強に割いた時間の効果が何倍にもなります。
筆者は「朝10分早起き」ができないので、通勤時間を利用していました。

 

≪苦手①・・・聴解問題≫

検定試験の中で苦手、とよく聞くのは第二部の聴解です。これに関しては慣れが必要で、また、様々な問題に出会うことも重要です。問題のスピードにも慣れなければなりません。試験では「例」が流れてから、「問題」が始まりますが、この「例」が流れている間に何を準備するかによっても、問題の解きやすさはずいぶん変わります。

「過去問だけでかなりの力がつく」と前述しましたが、聴解に関しては出来るだけ多くの問題を経験することも重要です。もちろんそれぞれの解答の根拠を理解していきながら進めてこそ力になります。聞き取れないものについては、聞き取れるまで繰り返し聞きましょう。筆者はよく移動中にイヤホンで聞いていました。

 

≪苦手②・・・記述問題≫

第3部の最後には記述問題が用意されています。筆者はこれに苦手意識がありました。記述問題は内容に正答があるわけではなく、個人の意見を記述する問題です。裏をかえせば、文の構成の仕方さえ押さえれば点が稼げる問題といっても良いかもしれません。
配点は試験Ⅲ100点中の20点。練習すれば、きちんと点が取れます。

論文に自信のない人は過去問の記述問題を実際に原稿用紙に書いてみて、可能であれば検定対策講座の講師などにチェックしてもらうのが良いでしょう。原稿用紙に書いてみると、意外と原稿用紙上での記述の仕方にもあやふやな部分が出てきます。一度確認しておきましょう。また、問題を読んでから書き終わるまでの時間も計っておくべきです。時間がかかりすぎるようなら、短時間で書けるように訓練しておかなければなりません。第三部の他の問題にかける時間にもよりますが、記述問題の読み初めから書き終わりまで、15分程度を目標にすると良いでしょう。

また、実際の試験では朝から試験Ⅰ(100分)、昼休みを挟んで試験Ⅱ(90分)、試験Ⅲ(120分)の最後の最後、疲れ果てた頃に記述問題が待っています。しっかり練習して、あまり体力気力を必要としなくても書けるようにしておきたいですね。

 

≪何のための受験?≫

日本語教育能力検定試験は、決して簡単な試験ではありません。また、合格していることだけが日本語教師の良し悪しを測るものではありません。日本語教師の間では、試験問題の知識は日本語教育の現場ではあまり役に立たないという声も時折耳にします。

確かに試験問題は専門的でもあり、直接教壇でその知識を披露する機会はあまりないかもしれません。ですが、試験勉強をする中で得られる知識は日本語教育を志す者としては、興味をそそられる分野も多くあります。また何か目標を立て、その達成に向け計画的に行動し実現させることは、教壇に立つ者の経験として必ずプラスになるでしょう。また実際に生徒を前にして、日本語を教える際にもかならず役に立つことがあるはずです。

 

 

 

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